外国人と英語で話すうえで、大切なことって何だと思いますか?
文法の正確さ?
ネイティブ発音?
きちんとした英語?
どれかひとつでも大切だと感じた方は、ぜひ読んでください。
英語を外国人と話すときに重要なマインド設定
文法的な正確さは誰のため?
中学、高校と英語を学んできた私たち。
学校教育での英語は、正解か不正解で判断されてきました。
試験でも、丸かバツかで採点されてきましたよね?
「え、そんなの当たり前じゃない?」っと思うかもしれないですが、実は英語ってグレーの部分が多いんです。
英語は数学などと違い言語ですので、白と黒だけではっきり割り切れるものではありません。
ただ採点する側からすると、白か黒ではっきりとしていたほうが採点するのに都合がいいんです。
コンピュータでも採点できますからね。
グレーを採点するにはそれなりの知識と経験と力量が必要になってくるため、難易度が増してしまうんです。
これによってどうなったかというと、私たちは少しでも間違えると不正解という概念が植え込まれ、おまけに間違いに対して恐怖さえ覚えるようになってしまいました。
ネイティブ発音ってどこのネイティブ?
現在世界の人口は約70億人くらい。
この70億人の人の中で、全体の25%、17,5億人が実用レベルで英語を話すことができる人たちといわれています。
インドの言語学者カチュールの“The Three Circles of English”というモデルがあります。
(Braj Kachru 1985)
このモデルでは、実用レベルで英語を話すことができる人たち17,5億人を3つのサークルに分けています。
- Inner Circle:アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどのネイティブスピーカー
- Outer Circle:香港、インド、シンガポール、フィリピン、マレーシアなど、元植民地などの影響で英語を話すことができる人たち
- Expanding Circle:私たちのように、外国語として英語を学んで話す人たち
実はネイティブの割合って、3,9億人。そのうちのたったの22%だけなんです。
78%がノンネイティブスピーカーということになります。
もはや英語は欧米人だけの言葉だけではなく、世界中のさまざまな国の人たちがコミュニケーションを取るために必要な言語という位置づけになってきています。
ネイティブ神話にいますぐ「さようなら」を告げましょう!
そして、22%のネイティブスピーカーの中には、アメリカ人もいれば、イギリス人もいます。
カナダ、オーストラリア、ニュージーランド人も。
あなたは一体、どの国の『ネイティブ発音』にこだわっているのですか???
正確さよりもリズムの良い会話のキャッチボール
外国人と英語で会話を楽しむときに大切なこと。
それは、会話のキャッチボール!!
どんなに正確な文法で話しても、どんなに完璧なネイティブ発音であっても、会話のキャッチボールができなくては、どうしようもありません。
「a」か、「the」で悩んでいる間に、会話はどんどん進んでいってしまいます。
ひとつひとつの単語の発音にこだわっている瞬間にも、話題は次へと移ってしまいます。
これは私の主観ですが、
日本語は間を楽しむ言語
英語は会話の弾みを楽しむ言語
ではないかと感じています。
テニスに例えると、
日本語は、ボールが飛んできたら、一旦受け取り、タイミングを計らって打ち返す。
その間の取り方を楽しむことに、焦点が当たっているイメージ。
英語は、ボールが飛んできたら、即行リズムよく打ち返す。
どれだけお互いにリズムよく打ち返せるかを楽しむ感覚。
あなたが正確な文法で文を作り終えるまで、誰も待ってはくれません。
いくら単語単語がネイティブ発音に近くても、会話を止めてしまっては意味がありません。
英語で話をするには、その会話の流れにうまく乗っていく必要があるのです!
聞きとりが不安なら、自ら攻める
リズムよく会話とはいっても、聞きとることが苦手…という方におすすめな方法。
聞きとりが不安だったら、自分からボールを投げて、会話を進めてみる。
相手の投げかけてくる会話、自分のまったく興味のない、よくわからない世界の話かもしれません。
知らないことを、英語で話すのは、上級者でも難しいこと。
しかし、自分の好きなこと、得意な分野、最近気になっていることなどだったらどうですか?
話しやすいですよね?
会話のリズムを続けられそうじゃないですか?
話題性に富むように心がける
英語での会話を続けられるように、自分自身の提供できるトピックを増やしていくのも大切なこと。
日々ニュースに耳を傾ける、話題の本を読んでみる、最新映画を観に行ってみる。
そして、話題のジャンルを広げていけば、より多くの人と会話のリズムが楽しめるようになると思いませんか?
ポイント1.海外ドラマを視聴する
ドイツに住む私たち夫婦は、英語力をキープするためにも、毎晩海外ドラマを視聴しています。
アメリカ、イギリスをはじめ、スペインや他の国のものを英語で観たりもします。
ひとつのエピソードが映画よりも短いので、気合を入れすぎず、初心者には観やすいと思います。
最新のドラマには、やはりその時々に注目されているトピックが盛り込まれていることも多いです。
特に、同じドラマを観ている人とは、笑い、感動、涙…など、共有できることが盛りだくさん!
「Do you remember what he said?/彼がなんて言ったか覚えてる?」
「Oh, my god! I couldn’t believe it!/ホントに!もう信じられなかったわ!」
などと互いに共感しながら、自らの考えや、経験してきたことをシェアしたりもできるんです。
話題が広がり、キャッチボールが続きそうな気がしてきましたか?
ポイント2.英語字幕で視聴する
せっかく海外のドラマを観るのですから、英語音声で頑張ってみましょう。
ただし、いきなりすべてを英語で視聴するのは、正直ハードルが高いと思います。
そこでおすすめなのが、英語字幕。
私たち日本人は、漢字を扱う国民です。
数えきれないほどの漢字を覚えてきた私たちは、「優れた視覚を持ち合わせている」と感じます。
どちらかというと、言語を聴覚よりも、視覚で捉えることが上手なのではないでしょうか?
だったら、その特性を活かして、英語字幕をつけて視聴してみる。
私たち夫婦も、今でも英語字幕をつけています。
耳から聞こえてくることを、目で確認しながら観ることで、より理解度が高まるはずです!
ポイント3.海外ドラマブログを先読み
そうはいっても、いきなり英語でドラマを観るのは難しいという方。
最近では、海外ドラマについて書かれているブログがたくさんあります。
ドラマを観る前に、読んでみることをおすすめします!
多少ネタばれが入っていても気にしない!
かえって、そのほうが全体的なストーリーが把握できて、より楽しめるかもしれません。
せっかく英語で海外ドラマを観ても、「あ~、面白かった!」だけで終わらせていてはもったいない。
使えるフレーズを頭に入れてから、ドラマを観ると面白味も倍増!
会話が聞きとれたときの喜びもひとしお!
そのうえ、観終わったあとに実際に使ってみると、英語力がアップすること間違いなし!
自分の好きなジャンルから試してみるといいですね!
おまけ
ちなみに、わが夫婦が現在視聴中のドラマはこちら。
英国サスペンスドラマ『SHERLOCK/シャーロック』でジョン・ワトソンを演じたMartin Freeman、
米国青春ドラマ『The O.C.』でセス・コーエンを演じたAdam Brody、
同じく米国犯罪サスペンス『THE BLACKLIST/ブラックリスト』でミスター・ソロモンを演じたEdi Gathegi、この個性あふれる3人と、仮想通貨“GenCoin”が繰り広げるサスペンス『STARTUP/スタートアップ』。
上記、どのドラマにも、ハマりにハマりまくった私たちには、ワクワクが止まりません!
只今シーズン1観覧中…
★DVD/STARTUP スタートアップ シーズン1 DVD コンプリートBOX (初回生産限定版)/海外TVドラマ/BPDH-1153
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私たち夫婦が住んでいたフロリダの海と空の美しさに、ため息をつきながら観ています…
イギリス人俳優Martin Freemanが、アメリカ英語に挑戦しているのも見逃せません!!!
まとめ
学校教育での英語も、基礎としてはとても大事です。
しかしながら、英語で会話をするということにフォーカスした場合、『英会話を楽しむマインド』が、とても大切になってきます。
正確な文法を細かく気にする人よりも、少々文法が間違っていても、ウィットに富んだユーモアあふれる内容であれば、「もっと聞きたい!」と思いませんか?
ネイティブ発音にこだわるがために、会話の流れをストップしてしまう人よりも、強いアクセントを持っていても、話題に豊富な人のほうがおしゃべりに花が咲きませんか?
この機会に英語の勉強をかねて、海外ドラマを楽しんでみてはいかがでしょうか?
“文法の正確さ、ネイティブ発音よりも大切なこと” への2件のフィードバック
学校教育での英語も、基礎としてはとても大事ですね。いい勉強になりました。ありがとうございます。(*゚▽゚*)
そうですね。特に日本人は学校でしっかりとした基礎を学んでいるので、そこからメンタルを鍛えていけば、どんどん英語を話すのが楽しくなると思います。